お釈迦様は医者?

こんなことを言っている人がいました。

お釈迦様は、当時の民のお医者様的存在だった?
へぇ、面白いことを言う人がいると思って、話を詳しく聞いてみました。

残念ながら、今回は念仏宗無量寿寺の方の話ではなかったです。

医者は病気を治すが、お釈迦様は心の病を治すというと言う観点で、当時の医者でもあると言うのです。確かに、「病は気から」とも言いますし、実際自分も気持ちが病んでいて精神的に疲れているとき病気になったことがあります。

お釈迦様が残した教えに、先日念仏宗無量寿寺の方に教えてもらった「四諦」と言うものがあります。それはまさに医者が治療するときに使う手法と同じだと言うのです。仏教で悟りに至るまでの流れと実践を教えるのが「四諦八正道」というらしいですが、この中の「四諦」の流れに沿うように、医者も治療を進めると言われました。
病気の診断を行うのが「苦諦」、その病気が一体どこから来ているのか把握することが「集諦」、病気の原因を除けば治ると考えるのが「滅諦」、実際に治療を行って健康な状態に身体をもどすのが「道諦」ということだと言われました。

お釈迦様の教えは、まさに医者の診察と順序が同じだと。お釈迦様の教えの方法は、相手の状況に応じてお話の内容を難しくも易しくも変えて説くやり方をされていたそうだから、それを「対機説法」と言うそうです。この言葉は、念仏宗無量寿寺の方からも伺ったことがあるなと思いました。これを医薬の言葉に変えると「応病与薬」と言うらしいです。医者本来は、病の症状や段階に応じて医者は処方する薬を変えることから、こう言われるようです。

「十誦律」という仏教の戒律の条項を集めた61巻の経典によれば、お釈迦様は、「病気とは四大が増減するためにもろもろの苦しみを受けることである。」と言い、地・水・火・風の四大の不調和が病気の原因であると考えられていたそうである。その病気の種類は、風病、火病、水病、雑病の4つに分類し、それぞれに101種類合計404種類の病気が存在すると言われていた。そしてなんとその治療法まで考え付いていたそうで、風病は油脂、火病は酥(バター)、水病は蜂蜜、雑病は先ほどの3つを混ぜて治すことをされていたそうです。
そんな昔から、脂とバターと蜂蜜が存在していたことに驚くともに、仏教を広める上ではきっと規律正しい生活を行うことが基本と考えられていたため、修行するための環境づくりをしっかり行われていたのだろうと感じました。お釈迦様の意外な側面を知り、物事を本当にやり遂げるには、その事だけを行えば良いのではなくて、関連する全てのことに気を使うのものだと、改めて感じました。

そう言えば、念仏宗無量寿寺の方が日頃から、仏教は単なる宗教ではなく、医学にも科学にも文学にもあらゆる学問に通ずるところがあると言われている意味が少しわかった気がします。
仏教のことを大分判ったつもりでいましたが、まだまだ奥が深いと感じ、一層学ぶことが楽しみになってきました。